スキューバダイビングでの注意1

インストラクターの指導があれば安全とはいえスキューバダイビングには様々な危険があります。そもそも潜水という行為自体人体から言えば負担を掛けているので、スキューバダイビングだけではなく、スキンダイビングや、シュノーケリングなどでも危険は同じです。油断をすれば自然の驚異は容赦なく我々に牙をむくのです。ここでは水中での危険はどんなものがあるのかを覚えることで、事故を未然に防ぐ知識をご紹介します。

スクイーズ

肺や、耳の中など体内にある空気が溜まっている箇所が水圧によって押しつぶされたり、急浮上などによって逆に引っ張られたりすることをスクイーズといいます。水中深く潜る場合には必ずおこる現象で、スキューバダイビングに限らず軽いシュノーケリングなどでも5メートルほど潜った所ぐらいで、耳の中が痛くなってきます。

このスクイーズはスキューバダイビングなどさらに深くもぐるマリンスポーツになると対処しないと非常に危険で耳の中などは鼓膜が破れてしまう恐れも出てきます。このような事態を防ぐために耳抜きという技術が必要になるのです。耳抜きに関してはスキューバダイビングの基礎の項で詳しく説明しています。

耳の中のほかにも鼻の中や、分かり難いところでは虫歯などもスクイーズを起こして痛くなることがあったり、人体ではなくマスクや、ドライスーツなどの器材もスクイーズをおこし、深く潜る毎にマスクの中の空気が圧縮されて顔に強く押しつけられたり、逆にマスクに顔が引っ張られたりして痛みを感じることがあります。この現象をマスクスクイーズと呼ぶのですが、これを防ぐためには鼻からマスクの中に空気を送り込むことが必要です。また、体内にある気体は漏れなく水圧の影響を受けますので、スキューバダイビングを行う前は炭酸などの気泡を含む飲料は飲むのを控えた方が良いでしょう。

浮上による肺の膨張

スキューバダイビングで一番やってはいけないのが急浮上と、浮上の時に息を止めることです。これをやってしまうと肺が膨張して下手をすれば破裂してしまい命に関わる事故を起こしてしまうことになります。では何故浮上の時に息を止めていたら肺が膨張してしまうのでしょうか?

水深の深いところでは水圧で体は常に地上よりも高い圧力にさらされています。この時、私たちが呼吸している空気も当然圧力を受けており、地上よりも縮んでしまっています。目に見えない気体が縮んでいるというのはイメージしにくいかもしれませんが、圧力をうけると気体も縮んでしまうのですね。さて水圧の高いところで縮んだ空気を吸っている人間がその空気を肺にいっぱい入れたまま圧力のない地上に急に立たされたとしたらどうなるでしょうか?もうおわかりですね。肺の中に溜まっている縮んだ空気が急に圧力がなくなったために元に戻り、ふくらんでしまい、それによって空気の量に耐えきれなくなった肺は空気を入れすぎた風船の用に破裂してしまうというわけです。

水圧と気体の関係が分かっていないと、このような事故が起きてしまうことになります。通常インストラクターの指示にしたがっているため、めったにこのような事故は起こりませんが、仕組みを知っておくといざスキューバダイビングをすると言うときに、安心感が違います。正しい知識をもってスキューバダイビングを楽しみましょう。

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2018/4/18 更新